医療機関はなぜ組織づくりの意識が薄いのか?

組織づくりのこと

医療機関における“組織づくり”とは、文化や構造、人事システムなどの仕組みを整備し、人を動かす仕掛けのことをいいます。

こちらに対し、主に経営陣が強い意識を持てば、働きやすい環境が生まれることが期待できますが、医療機関は組織づくりの意識が薄いとされています。

今回はそちらの理由を中心に解説しましょう。

医療機関における組織づくりの意識が薄いワケ

組織づくりを徹底し、従業員にとって良い環境を整えることが医療機関においてプラスであることは、多くの経営陣の方が把握しているでしょう。

しかし、現状は本格的に着手できていないケースが多いです。

こちらの理由としては、主に以下のことが挙げられます。
・人手が足りていない
・突発的な入院、急変への対応が多い
・黒字化を優先しているケースが多い

人手が足りていない

医療機関における組織づくりの意識が薄い理由としては、やはり“人手が足りていない”ということが挙げられます。

これまでも慢性的な人手不足に悩まされてきた医療機関において、昨年ごろから新たに“コロナ”という大きな問題が降りかかりました。

現場が逼迫していて、いつ大きなトラブルが発生してもおかしくないクリニックや病院も少なくありません。

このような状況が続いていることで、医療機関はなかなか組織づくりに注力できず、全体的に意識は薄れている傾向にあります。

突発的な入院、急変への対応が多い

“突発的な入院、急変への対応が多い”ということも、医療機関における組織づくりの意識が薄い理由でしょう。

もちろん、緊急時のサポート体制が整っているクリニックや病院であれば、そこまでこちらの負担が大きくなることはありません。

しかし、前述のように医療機関の多くは人手不足であり、ゆとりのある人員体制を構築できるケースはほんの一握りです。

黒字化を優先しているケースが多い

医療機関における組織づくりの意識が薄い理由には、“黒字化を優先しているケースが多い”ということも挙げられます。

以下のように、医療機関の経営陣、現場で働く従業員は、それぞれ求めていることに違いがあります。

求めていること
従業員 ・患者様、従業員同士がコミュニケーションの取りやすい環境
・給与アップ
・頼れるリーダーの存在 など
経営陣 ・医療機関の黒字化
・作業効率アップ など

医療機関は利益を上げなければ成立しないため、黒字化を優先するのは至極当然のことかもしれません。

しかし、あまりにも経営陣の意向が強く反映されると、組織づくりの意識はどんどん薄れていき、労働環境は悪化してしまいます。

組織づくりの具体的な方法について

医療機関は、たとえ経営状況が厳しかったとしても、以下のような方法で組織づくりに取り組まなければいけません。

具体的な方法
文化づくり 既存企業の行動規範などを参考に、目指すべき文化を明確にする(新しいチャレンジが歓迎される雰囲気、風通しが良く意見しやすい など)
構造づくり ・チームを職能ごとに分ける(職能別組織)
・ある目的を達成するため、プロジェクトごとにチームを編成する(チーム制組織) など
人事システムづくり ・新人育成に携わる従業員の数、採用人数を増やす
・患者様からの評価を基準に加え賞与に反映するなど

コロナの影響を多大に受ける医療機関において、これらの取り組みをまとめて行うことは容易ではありません。

ただし、1項目ずつであれば、決して達成できない内容ではないと言えます。

まとめ

医療機関の中には、非常に厳しい経営・労働環境に陥っているところも多いでしょう。

しかし、そちらを言い訳に組織づくりを怠っていると、今後も環境が改善される見込みは無いに等しいです。

もし、組織づくりについて詳しくアドバイスをもらいたいという医療機関があれば、コンサルティングサービスなどのプロに依頼してみるのも一つの方法です。

タイトルとURLをコピーしました