チームビルディングにおけるリストラハラスメントとは?

チームビルディング

チームビルディングは、すべてのメンバーが一丸となり、1つの目的に向かって各々の力を発揮する構造が望ましいです。

しかし、ハラスメントの存在により、そのようなチーム作りが困難になることもあります。

今回は、チームビルディングにおけるリストラハラスメントについて解説します。

リストラハラスメントの概要

リストラハラスメントはリスハラとも呼ばれるもので、リストラの対象者に対して行われる嫌がらせです。

主な対象者は管理職階級と言われていて、特に中小企業などでは、退職金を削減するために自己都合の退職に追い込もうとする傾向があるようです。

もちろん、こちらはクリニックも例外ではありません。

長年クリニックのチームビルディングを支えた人物に対し、嫌がらせが行われるケースは残念ながら存在します。

リストラハラスメントの主な内容

チームビルディングにおけるリストラハラスメントでは、クリニックの上層部などからリストラ対象者に対し、以下のような嫌がらせが行われます。

・パワハラ
・執拗な退職勧奨
・自主退職するように仕向ける

リストラ対象者へのパワハラにより、精神的なプレッシャーを与え、職場に居づらい状況にさせるというケースは往々にしてあります。

また退職勧奨は、クリニック側がメンバーに対して退職を進める行為です。

従業員に退職の意思を確認するだけであれば、違法性は認められませんが、しつこく何度も退職を勧奨するのはリストラハラスメントに当たります。

さらに、当該メンバーの能力が発揮できない部署へ配置転換したり、その時点での能力に見合わない仕事を与えたりと、モチベーションを失わせる行為を行うこともあります。

こちらは明らかに、対象のメンバーに自主退職をするように仕向ける行為です。

リストラハラスメントは刑罰の対象になることも

チームビルディングにおいてリストラハラスメントがあった場合、精神的苦痛を与えられたとして、メンバーから慰謝料を請求されるケースがあります。

また嫌がらせ行為の内容や回数によっては、脅迫罪や強要罪の刑罰が適用される可能性もあるため、注意しなければいけません。

もちろん、リストラハラスメントがあったという事実が広まれば、クリニックの信用は著しく低下します。

近年はハラスメントに対する目が非常に厳しいため、一度信用を失ったクリニックは、集患だけでなくスタッフの新規募集にも影響が出ることが考えられます。

リストラハラスメントへの対策

クリニックのチームビルディングで可能なリストラハラスメントへの対策としては、主に以下のことが挙げられます。

・チームの意識改革
・相談窓口の設置
・教育、研修の実施

まずはクリニック全体でリストラハラスメントの問題を認識し、公平で透明な人事管理を行うことが大切です。

またメンバーがリストラハラスメントに関する問題を相談できる内部窓口、外部の第三者機関を設置することも考えましょう。

もちろん、管理職や従業員に対し、リストラハラスメントの防止策や人事管理に関する教育・研修を行うのも大切です。

ちなみに、これらの対策に関しては、チームビルディング内で発生するハラスメント全般に適用できます。

例えばセクハラやパワハラについても、チームの意識を高めたり、相談窓口の設置や教育を実施したりすることで、ある程度発生する可能性は下がります。

まとめ

チームビルディングにおいて、決して能力が高くないメンバーが在籍するというケースは多々あります。

しかし、だからといってそのメンバーの尊厳を踏みにじるように、無理やり自主退職をさせようとしてはいけません。

あまりスキルが高くないメンバーがいるのであれば、3up Projectなどのセミナーを受講させ、教育・指導を行いましょう。
そうすることが、クリニックの院長先生にとっての義務だと言えます。

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