メンバーが最大限に能力を発揮しなければ、チームビルディングは成立しません。
またそのメンバーは、リーダーである院長先生が育てていくものであり、メンバーに求められる能力の一つにエンプロイアビリティというものがあります。
今回はこちらの概要やメリット、高める方法などを解説します。
エンプロイアビリティの概要

エンプロイアビリティは、簡単にいうと従業員における“雇われる能力”です。
具体的には職場に雇用される能力のほか、継続して雇用される能力、環境の変化に合わせて異動や転職ができる能力を指しています。
1980年以降のアメリカで生まれた概念であり、近年は雇用が流動的になっていることから、日本でも注目されるようになっています。
メンバーのエンプロイアビリティを高めるメリット

院長先生がメンバーのエンプロイアビリティを高めることで、以下のようなメリットが生まれます。
・業績アップにつながる
・メンバーのキャリアの方向性を明確にできる
・人件費を抑えられる
個々のメンバーがエンプロイアビリティをアップさせることで、クリニックのチームビルディング全体にも良い影響がもたらされます。
例えば生産性の向上や業績アップ、イノベーション・新規事業の創出などです。
またエンプロイアビリティが高まったメンバーは、自身のキャリアにおける方向性を明確にできます。
そのため「何を頑張れば良いかわからない」という考えになり、モチベーションが低下したり、離職率が上昇したりするのを防げます。
さらにエンプロイアビリティの向上は、クリニックの人件費削減にもつながります。
こちらは、特定の領域に長けたメンバー、幅広い視野を持つメンバーが増えることが理由です。
つまり、これまでメンバー複数人で行っていた業務を一人で担える可能性があるため、結果的に人件費を抑えられるということです。
メンバーのエンプロイアビリティを高める方法

院長先生がメンバーのエンプロイアビリティを高める場合には、以下のポイントを押さえておくべきです。
・メンバーの能力を把握する
・社内研修を実施する
各メンバーの能力を整理し、把握しておかなければ、正しい取り組みを進めることはできません。
こうすることで、強みとともに弱点や課題もハッキリするからです。
その後さらに強みを伸ばし、弱点や課題を克服するにはどうすれば良いか、キャリアプランを立てることができればベストです。
またクリニック内では、メンバーの能力を高めるための社内研修も実施すべきです。
メンバーは研修によって、チームビルディングが求める人物像を理解できますし、他のメンバーと交流することで課題や目標を可視化できます。
クリニックがエンプロイアビリティ向上に取り組む場合の注意点

クリニックのチームビルディングにおいて、メンバーのエンプロイアビリティを高めることは、優秀なメンバーの転職や流出につながる可能性もあります。
こちらはエンプロイアビリティが高い人材が育つと、外部からスカウトの声がかかりやすくなるからです。
そのため、院長先生は従業員エンゲージメントの向上などに取り組み、なるべく優秀なメンバーを残留させなければいけません。
また、エンプロイアビリティ向上は育成計画の一つであるため、単純に人材育成コストがかかります。
特に複数人のメンバーを対象に行う場合、コストパフォーマンスを考慮しながら研修を行うなど、コストをかけすぎないための工夫が大切です。
まとめ
冒頭でも触れた通り、優秀なメンバーがいなければ、クリニックのチームビルディングは成り立ちません。
またメンバーのエンプロイアビリティを高める際には、クリニックの業績やチームビルディングに貢献できる人材を育てつつ、流出を避けることが重要です。
もしアウトソーシングの取り組みでもメンバーを育てたいというのであれば、3up Projectが適しています。