クリニックでチームビルディングを形成する際は、すべてのメンバーが同じ方向に向かい、業務を進められるようにしなければいけません。
しかしすべてのメンバーが優秀とは限らず、中には足を引っ張るフリーライダーが存在するケースもあります。
今回はフリーライダーの概要や悪循環、対策などを解説します。
フリーライダーの概要

フリーライダーは、仕事をせずに給料を受け取るメンバーや、他社の成果を自分のものにするメンバーです。
チームビルディングの現場では、主に後者の意味として用いられます。
“ただ乗り”という意味を持つ言葉で、特に成果を出していないにもかかわらず、給与や評価などの利益のみを得ようとすることからこう呼ばれています。
フリーライダーの特徴

チームビルディングにおけるフリーライダーには、主に以下のような特徴があります。
・責任感がない
・仕事を怠ける
・他のメンバーの成果を横取りする
・態度が横柄
・業務内容に不満がある など
フリーライダーは、仕事に対する責任感がほぼ皆無に等しいです。
なぜなら、そもそも仕事の責任を取るという発想がないからです。
また仕事を怠けたり生産性が著しく低かったりするにもかかわらず、他のメンバーが築き上げた成果を、あたかも自身が達成したかのように振る舞います。
さらに自身の立場を誇示するために、部下に対して横柄な態度を取ったり、チームビルディングにおける自身の業務内容に不満を持っていたりすることも多いです。
チームビルディングにおけるフリーライダーの悪影響

一人でもフリーライダーのメンバーがいることにより、クリニックのチームビルディングには以下のような悪影響を及ぼします。
・チームの生産性の低下
・チームワークの悪化
・優秀なメンバーの離職
フリーライダーやチームに対する貢献度が低く、それによって必然的にチーム全体の生産性も低下しやすくなります。
特に院長先生がフリーライダーの存在を黙認している場合、他のメンバーも「頑張っても損をするだけだ」と考えてしまい、より生産性は下がります。
またフリーライダーが他のメンバーの成果を強奪することにより、当然チームの雰囲気は険悪になります。
このような状況では、良好なコミュニケーションを維持するのが難しく、チームとして目標に向かって動くのも困難になります。
ちなみにフリーライダーが投げ出した業務については、仕事ができる優秀なメンバーに割り振られやすいです。
その結果、優秀な人材が離職してしまい、チームビルディングの目標達成が難しくなることも考えられます。
チームビルディングにおけるフリーライダー経の対策

フリーライダーが幅を利かせるようなチームビルディングの現場では、以下の対策が必要です。
・各メンバーの仕事の見える化
・公正な評価制度の導入
・適切な人材配置
各メンバーの仕事ぶりを外から確認できる環境をつくっておけば、フリーライダーが浮き彫りになり、成果を上げていない証拠をつかむことができます。
また具体的な基準や指標を設けた評価制度を導入することにより、真面目に取り組むメンバーとフリーライダーの成果に差をつけることも有効です。
ちなみに、フリーライダーは元々怠慢な人材であるとは限りません。
配置されている部署に馴染めなかったり、向いていない業務を行っていたりすることが原因の可能性もあります。
そのため、人材配置についても考え直すべきです。
まとめ
フリーライダーが存在するチームは正しく機能しない可能性が高く、目標達成も難しくなります。
ましてやフリーライダーの存在を院長先生が黙認しようものなら、事態はさらに悪化の一途をたどります。
もし医療従事者としてのモチベーション、スキルなどに不安を抱えるメンバーがいるのであれば、3up Projectを活用してレベルアップを図るのも一つの手です。