近年はさまざまな企業で働き方改革が進み、リモートワークが採用される機会も増加しています。
またクリニックのチームビルディングにおいても、業務内容によってはリモートワークを活用することができますが、導入する場合はいくつか注意点があります。
今回はこちらの点について解説します。
リモートワークの概要

リモートワークは、職場に出勤せず、離れた場所で仕事をする働き方です。
ここでいう離れた場所とは、自宅やコワーキングスペース、カフェなどが含まれています。
クリニックにおいては、直接患者さんと接する業務などでは適用できませんが、事務作業やチームビルディング関連の業務であれば、リモートワークで行える可能性があります。
例えばチームビルディングのメンバー同士の会議などは、リモートワークでも十分に成立します。
チームビルディングにリモートワークを導入する場合の注意点

クリニックのチームビルディングにリモートワークを導入する場合、業務の効率化が図れる可能性がありますが、以下の点には注意が必要です。
・コミュニケーション不足
・生産性の低下
・勤務時間の超過
・オンオフの難しさ
各項目について詳しく説明します。
コミュニケーション不足
リモートワークを導入すること自体は悪くありませんが、可能な業務すべてをリモート化してしまうと、メンバー同士のコミュニケーションが不足します。
直接会って行う業務が多ければ多いほど、必然的にコミュニケーションを取る機会は多くなります。
一方、リモートワークばかりになると、メンバー同士はコミュニケーションをための場をわざわざ設けなければいけません。
こちらは他の業務に支障をきたしますし、チームの団結力が高まるのを阻害する可能性もあります。
生産性の低下
チームビルディングのメンバーがコワーキングスペースやカフェでリモートワークを行う場合、チーム生産性が低下するおそれがあります。
なぜなら、これらのスペースは不特定多数の人物が利用するからです。
コワーキングスペースの中には、広い空間の中に大きな机、複数のイスが設置されているような形式のところも多いです。
カフェについても、似たようなレイアウトになっているケースが多々見られます。
このような形式の場合、他の利用者の存在や話し声などが気になり、メンバーが業務に集中できないおそれがあります。
勤務時間の超過

勤務時間が超過してしまうおそれがあることも、チームビルディングのリモートワークにおいては注意したい点です。
チームビルディングのメンバーには、“つながらない権利”というものがあります。
こちらは、勤務時間外や休日に、業務上の連絡を拒否できる権利です。
しかし、リモートワークだからといって院長先生やチームビルディングの上層部から連絡をしてしまうと、メンバーは勤務時間を超過するおそれがあります。
もちろん休日の場合、プライベートの時間を邪魔することにより、モチベーションの低下につながります。
オンオフの難しさ
自宅でのリモートワークでチームビルディングに参加するメンバーは、オンオフの切り替えが難しくなることがあります。
自宅の場合、どうしても集中力が続かないというメンバーは少なくありません。
そのようなメンバーが大多数を占める場合、当然生産性は上がりませんし、結果的に拘束時間を長くしてしまうことも考えられます。
まとめ
リモートワークは非常に便利な働き方ですが、ことクリニックのチームビルディングにおいては、メインとして採用できる働き方ではありません。
あくまでどうしても活用しなければいけなくなった場合に、導入できる環境を整備する程度にとどめておきましょう。
またリモートワークを導入するのであれば、事前にルールを決めておくだけでなく、3up Projectを活用してさまざまな環境に対応できる従業員を育てておくべきです。