セクハラ、パワハラなどのハラスメントは、中小問わずあらゆる企業で発生しています。
行為者の自覚がないハラスメントも含めると、一切発生していない企業は皆無と言っても過言ではありません。
では、なぜ職場において、ハラスメントは生まれてしまうのでしょうか?
今回はその理由に迫りたいと思います。
職場でハラスメントが生まれる理由5選
主に以下のような理由で、職場のハラスメントは発生します。
・個人の意識の差
・雇用管理上の問題
・倫理観の欠如
・マネジメント能力の不足
・コミュニケーションの不足
個人の意識の差
職場でハラスメントが生まれる一番の理由としては、やはり個人の意識に差があることが挙げられます。
行為者に悪意がなくても、受け手側が嫌悪感を抱くことで成立してしまうというのが、ハラスメントの大きな特徴です。
しかし、意識の差を完全になくすことは難しいため、組織の従業員は“思い込み”で上司や部下と接することを避けるようにしましょう。
例えば、「信頼関係がある」と思い込んでいた部下に対し、必要以上の叱咤激励をしてしまったり、「好意を持ってくれている」と思い込んでいた異性の部下の身体を触ったりすると、簡単にパワハラやセクハラは成立してしまいます。
雇用管理上の問題
男性あるいは女性が多数を占める職場においては、異性の従業員に対する気遣いが足りなくなることが多いです。
その他、正社員の方が派遣社員、アルバイト、パートといった勤務形態の従業員を対等に見ないことなども、ハラスメントが生まれる原因となるため、注意しなければいけません。
倫理観の欠如
単純に、特定の従業員における倫理観が欠如していることも、職場でハラスメントが生まれる理由の1つです。
具体的には、以下のような幼稚な動機により、ハラスメントが発生することがあります。
ハラスメントの動機 | ハラスメントの内容 |
言うことを聞かない、性格が合わない部下がいる | 無視をする、悪い噂を広める など |
自身のスキルに自信が持てない、自身の立場を守りたい | 優秀な部下の成長を妨げる(モチベーションを下げる発言をする、仕事を与えないなど) |
企業の上層部や各部署の責任者は、このような従業員が職場の空気を乱していないかについて、常に目を光らせておかなければいけません。
マネジメント能力の不足
職場における管理者のマネジメント能力が不足していることも、ハラスメント発生につながります。
具体的には、うまく部下を管理できないがために、以下のような行為を行ってしまうことを指します。
・不当な評価をする
・曖昧な指示を出す
・無謀な目標を設定する
・部下のミスに対して感情的に叱る、無視をする など
企業はそもそも、この程度のスキルしかない従業員を管理者に任命しないようにしましょう。
コミュニケーションの不足
職場において、上司と部下のコミュニケーションが不足することも、ハラスメントが生まれる大きな理由の1つです。
なぜなら、コミュニケーションが希薄になると、業務効率は悪化しますし、双方の誤解や不満も生じやすくなるからです。
しかし、近年は“コミュニケーションハラスメント”といって、コミュニケーションを取るのが苦手な人物に対し、それを強要してしまうと、嫌がらせ行為になってしまう可能性があります。
よって、従業員は過度なコミュニケーションを避け、以下のような行動を心掛けるようにしましょう。
・必ず挨拶をする
・感謝を積極的に伝える
・報告、連絡、相談を徹底する
まとめ
ここまで、職場でハラスメントが生まれる主な理由について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
各従業員がハラスメント発生の理由を理解し、少しでも意識を変えることで、職場環境は良くなる可能性が高いです。
もし、企業がハラスメントについて詳しく学ぶ機会を設けたいというのであれば、専門のコンサル会社などに相談してみましょう。
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