企業の従業員が自社に対し、抱いている満足度や信頼度、愛着度などを測る指標が“eNPS”です。
こちらの数値が高い企業は、離職率が低く、生産性も高くなる傾向にありますが、逆に低い企業は、改善するための策を講じなければいけません。
今回は、具体的にどのようなことを実施すれば、eNPSを改善できるのかについて解説します。
eNPSの数値を改善するための取り組み4選
eNPS調査を行ったものの、結果が芳しくなかったという企業は、以下のような方法で数値の改善を試みましょう。
・時間の効率化
・さまざまな福利厚生の導入
・明確な評価
・働きやすい環境づくり
時間の効率化
eNPSにおける批判者が、業務効率が悪いことを不満に思っている場合、企業は効率化を図るための策を講じる必要があります。
具体的には、業務プロセスを改善し、従業員の健康推進と設計プロセスを強化することで、作り直し作業に伴う長時間残業の防止につながり、次回のeNPS調査にはある程度良い影響が出るでしょう。
さまざまな福利厚生の導入
eNPS調査の結果、社内制度が充実していないことに従業員が不満を持っているとわかった場合は、独自の社内制度・福利厚生を採り入れることで、数値が良化する可能性があります。
例えば、以下のような福利厚生の導入は、従業員の満足度アップにつながる可能性が高いです。
カテゴリ | 具体例 |
住宅 | ・社宅の提供 ・住宅ローン補助 ・住宅手当 など |
健康、医療 | ・健康診断(法定以上の項目) ・人間ドック ・相談窓口 ・自転車通勤手当 など |
慶弔、災害 | ・結婚祝い金 ・従業員、家族の死亡時弔慰金 ・従業員や配偶者の出産祝い金 ・災害見舞金 など |
育児、介護 | ・短時間勤務制度 ・育児休暇 ・託児所、保育施設の設置 など |
休暇 | ・リフレッシュ休暇 ・アニバーサリー休暇 ・失恋休暇 ・法定日数以上の有給休暇 など |
明確な評価
eNPSにおける批判者が、企業の評価制度に対する不満を持っている場合は、貢献度の高い従業員に対し、明確な評価を実施しましょう。
例えば、従業員表彰制度を導入することで、従業員のモチベーション、企業の生産性は向上します。
ただし、大勢の前で管理職から面と向かって表彰するような形にすると、職場が個人主義になったり、従業員間の関係が悪くなったりする可能性もあります。
そのため、企業はメールによる表彰を実施したり、非正規雇用の従業員も忘れずに表彰対象にしたりと、細かい気配りを心掛けましょう。
もちろん、表彰がなかった従業員のフォローも忘れてはいけません。
働きやすい環境づくり
eNPS調査の結果、一部の従業員から「人間関係がうまくいっていない」「コミュニケーションを取る機会が少ない」といった不満が出ている場合、企業は改善に努めなければいけません。
例えば、社員食堂を設置することで、従業員同士のコミュニケーション、情報交換が活発に行われることが期待できます。
その他、上司と部下が1対1で行うミーティングを定期的に開催することなども、実際大手企業において実施されている施策の1つです。
また、ユニークな方法としては、オフィスにおいて固定の席を設けず、さまざまな部署の従業員同士の交流を増やすといった施策も挙げられます。
改善が進んでいるか定期的にチェックすることも重要
前述の施策を採り入れたからといって、eNPSの数値が急激に良くなるわけではありません。
よって、企業は定期的かつ継続的にeNPS調査を行い、改善が進んでいるかどうかチェックする必要があります。
また、社内で改善委員会を立ち上げ、効率的に問題点を是正していくのも良いでしょう。
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まとめ
ここまで、eNPSの結果が芳しくない企業が実施すべき取り組みについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
企業は従業員の声に耳を傾け、要望に合った方法で数値を改善させていく必要があります。
もし、何から手を付ければ良いかわからないというのであれば、一度コンサルティング会社などの専門家の意見を聞いてみましょう。
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