クリニックが医療機関として正しく機能し、患者様の評価を得るためには、従業員の力が欠かせません。
院長には、クリニックを支える優秀な従業員を育てる義務がありますが、果たして従業員教育においては、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか?
具体的に解説します。
クリニックの従業員教育におけるポイント5選
クリニックの院長は、以下のポイントを押さえながら、従業員教育を行う必要があります。
・考えさせる
・正しく褒める
・否定しない
・先入観を持たない
・価値観の違いを理解する
考えさせる
院長は従業員に対し、「こうではなく、こうしてほしい」と“指摘”をすることがあります。
これは従業員教育において当然必要なことですが、場合によっては、指摘を“叱責”と捉えられる可能性があり、そうなると従業員のモチベーション低下、パワハラ問題などにつながってしまいます。
よって、院長は指摘する際、「こうではなく、こうしてほしい」ではなく、「こうではない、ではどうすれば良いか?」と問いかけてみましょう。
このように考えさせることで、従業員は“やらされた感”を感じにくくなり、自主的に動きやすくなります。
正しく褒める
従業員を褒める際は、単純に「ありがとう」「助かった」といった言葉をかけるだけではいけません。
「今日のスムーズな業務のこなし方は、とても良かったよ」といったように、できるだけ具体的に褒めることが大切です。
こうすることで、従業員のモチベーションアップ、成長につながりやすくなります。
否定しない
従業員がミスをしたり、不適切な行動を取ったりした場合でも、院長はすぐに否定しないようにしましょう。
一度冷静になり、「なぜあの従業員はこのようなミスをしたのか?」「なぜこのような行動を取ったのか?」と考えることで、否定せずに意見を伝えることができ、それがモチベーションの向上や信頼関係の良化につながります。
先入観を持たない
院長の先入観は、クリニックの従業員教育において必ず邪魔になります。
例えば、従業員の1人が、業務に関するレベルの低い質問をしてきたとします。
このとき、多くの院長は従業員に対し、先入観で「努力が足りない人」「自分で調べない人」といったレッテルを貼ってしまうでしょう。
しかし、いろいろな可能性を考えてみると、必ずしもこの考えが正しいとは限りません。
その従業員がとても慎重派であり、知っていることを敢えて質問している可能性もあります。
よって、院長は先入観を持たず、このような質問にも真摯に対応し、「なぜそう思うのか」と問いかけた上で、自発的な成長を促すことが大切です。
価値観の違いを理解する
クリニックに所属するすべての人物が、同じ価値観を持っているということはあり得ません。
特に、院長と従業員には、以下のような大きな価値観の違いがあります。
院長 | クリニックの成長、利益優先 |
従業員 | 自身の働きやすさ、幸せ優先 |
もちろん、すべての院長、従業員が上記に当てはまるとは限りませんが、基本的にはこのような考え方を持つケースが多いです。
よって、院長は従業員教育の際、このような価値観の違いを認識した上で、できる限り従業員に寄り添った言葉をかけたり、環境を整えたりしましょう。
特に、クリニックには女性従業員も多く、妊娠や出産、育児といった事情が必ず出てくるため、これらを優先したい従業員の気持ちをおろそかにしてはいけません。
まとめ
ここまで、クリニックの院長が従業員を教育するにあたって、押さえておきたい5つのポイントを解説しました。
院長が大切に思う心が伝われば、必ず従業員は自発的に行動し、成長してくれます。
セミナーなどにより、大々的に従業員教育を行う機会を設けたいというクリニックは、専門のコンサルタント会社などに相談してみましょう。
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BSC(バランス・スコアカード)を使ったコンサル戦略で、多角的にクリニック経営をサポートさせて頂きます。
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