クリニックの中には、優秀な従業員を集めようと、日々採用面接を行っているところも多いかと思います。
では、良い人材を採用するため、早期離職を防ぐためには、どのようなところに気を付けて採用面接を行えば良いのでしょうか?
詳しく解説しますので、院長や採用担当者の方はぜひ参考にしてください。
クリニックにおける採用面接のポイント6選
以下のポイントを押さえることで、クリニックは理想的な採用面接を実施できる可能性が高くなります。
・履歴書を事前にチェックする
・前職の退職理由を質問する
・当院の志望動機を質問する
・オープンクエスチョンを採り入れる
・最後に質問をする
・配慮すべき質問に注意する
履歴書を事前にチェックする
クリニックが採用面接を行う際、当日に履歴書を持参してもらうケースがありますが、こちらは避けた方が良いです。
なぜなら、当日になって応募者の情報を頭に入れていると、スムーズに面接が進まないからです。
人材不足のクリニックは、1人でも多く従業員候補を増やすために、1日数人の採用面接を行うこともあるため、時間の無駄にならないよう、応募者には事前に履歴書を発送してもらいましょう。
前職の退職理由を質問する
クリニックは、非常に中途採用が多い業界です。
そのため、採用面接の際には、前職の退職理由について必ず質問しておきましょう。
また、退職理由を聞いた上で、自院が同じような特徴を持っていないかについても確認すべきです。
同じような特徴を持っている場合、その応募者は早期離職してしまう可能性が高いため、注意しましょう。
当院の志望動機を質問する
なぜ当院での勤務を志望するのかについても、クリニックの採用面接では必ず質問しなければいけません。
このとき、本当の理由はさておき、ホームページなどで事前にチェックした情報などから、「当院の〇〇に魅力を感じました」といった回答ができる応募者は、ある程度の準備をしていることが予想されます。
逆に、うまく答えられない場合、他の質問に対しても、適切な回答ができない可能性が高いです。
オープンクエスチョンを採り入れる
“オープンクエスチョン”とは、回答の範囲を制限しない質問のことをいいます。
わかりやすくいうと、「はい」「いいえ」などの選択肢がなく、回答者が自由に考えて答える質問です。
クリニックの採用面接では、冒頭に自己紹介をしてもらったり、「仕事で困ったときはどうしますか?」と投げかけたりすることで、その応募者のコミュニケーションスキルがある程度見えてきます。
最後に質問をする
クリニックの採用面接では、最後に「何か質問はありますか?」と聞いてみましょう。
このとき、自身の都合ではなく、「どのような準備が必要ですか?」「勉強しておくことはありますか?」といった業務に前向きな質問をする応募者は、経歴次第で即戦力としての期待が持てます。
配慮すべき質問に注意する
採用面接を行う際、クリニック側は前もって配慮すべき質問を把握しておきましょう。
一般的に、就職差別になるという観点から、クリニックの従業員としての適性、スキルに関係ない事項を聞くことは控えるべきとされています。
具体的には、以下の質問を避けることをおすすめします。
出生、生い立ちに関すること | ・本籍、出生地
・住宅状況 ・家庭環境 など |
考え方に関すること | ・人生観
・思想に関すること ・宗教に関すること など |
その他 | ・尊敬する人物に関すること
・購読新聞、雑誌などに関すること など |
まとめ
ここまで、クリニックが理想の採用面接を行うためのポイントをいくつか見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
せっかくそのために時間を割くのであれば、応募者が良い人材かどうか見極めるための準備はしておきましょう。
また、より採用面接について詳しく質問したいクリニックは、専門のコンサルタントに相談してください。