クリニックの接遇を構成する要素の1つに、身だしなみが挙げられます。
従業員が清潔感、機能性を兼ね備えた身だしなみを徹底することで、患者様には良い印象を与えることができますが、中にはこちらがなかなか改善されないクリニックもあります。
今回はその理由について、詳しく解説したいと思います。
クリニックの従業員における身だしなみが改善されない理由3選
クリニックの従業員は、頭髪や爪、衣類などさまざまなところに気を遣い、身だしなみを整えなければいけません。
これらが徹底できていない場合、以下のような理由があることが考えられます。
・医療行為を優先しすぎている
・院内規則に問題がある
・上司や同僚の評価を気にしている
医療行為を優先しすぎている
クリニックで勤務する医師やその他の従業員の中には、患者様の命や健康を守るため、高い意識を持って業務にあたっている方も多いです。
もちろん、このような姿勢は素晴らしいことであり、医療行為を優先することも決して間違いではありません。
しかし、あまりにも医療行為のことばかり考えていると、体力的・精神的な余裕がなくなり、身だしなみがおろそかになることがあります。
患者様は、医療行為が行われるまでの間に身だしなみをチェックし、その従業員がどのような人物なのかを判断しています。
そのため、どれほど技術が優れていても、清潔感のない見た目をしていると、総合的な評価は下がってしまいます。
こちらは“ハロー効果”という現象であり、ある対象を評価するときに、それが持つ顕著な特徴に引っ張られて、他の特徴についての評価が歪められることを指しています。
院内規則に問題がある
各クリニックは、患者様に良い印象を与えるため、身だしなみについての院内規則を設けています。
しかし、こちらの内容に問題があることで、なかなか身だしなみが改善されないこともあります。
例えば、身だしなみの院内規則に“長い髪は束ねる”という項目があったとしましょう。
このような項目は、規則としては非常に曖昧であり、お世辞にも適切なものとは言えません。
なぜなら、髪の束ね方には個性が出るため、詳細を記載しておかなければ、結局身だしなみが整っている従業員、整っていない従業員が出てくることになるからです。
よって、頭髪に関する院内規定だけでも、以下のようにできるだけ細かく設けておくことが大切です。
詳細 | |
清潔感 | 清潔にし、きちんと手入れをする |
髪型 | ・仕事がしやすい髪型にする
・お辞儀の度に髪をかき上げることのないようにする ・前髪が目にかからないようにする |
色 | 極端な脱毛、きつい色のヘアカラーはしない |
その他 | 女性はヘアアクセサリーが目立ちすぎないようにする |
上司や同僚の評価を気にしている
クリニックでは、さまざまな分野に精通する従業員同士がコミュニケーションを取り、連携を図りながら、医療行為を提供することが求められます。
そのため、従業員の中には、できる限り人間関係を良くし、業務をスムーズに進めたいがために、他の従業員の身だしなみを注意できないという方もいます。
つまり、上司や同僚の評価を過度に気にしているということです。
もちろん、従業員の身だしなみを注意し、適切なものに改善させる役割は、一般の従業員が担うものではありません。
院長先生や従業員の中のリーダーが、適宜正していくことで改善が期待されますが、従業員同士で指摘し合えるような環境になれば、必然的に全体的な身だしなみは良くなります。
まとめ
実績が少ないクリニックであっても、従業員の意識と規則を正しいものにすれば、身だしなみは整えることが可能です。
こちらが徹底できていないと、集患に苦戦する可能性もあるため、注意しましょう。
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