クリニックの従業員は、接遇の一環として患者様への挨拶を徹底しなければいけません。
また、一口に挨拶といってもさまざまな方法があり、状況によって言葉も使い分ける必要があります。
今回はこちらの詳細について解説しますので、従業員教育に力を入れたいクリニックはぜひ参考にしてください。
状況に合わせた3つの挨拶方法について
クリニックで患者様に対して行う挨拶の方法には、主に以下の3つが挙げられます。
・目礼
・普通礼
・敬礼
それぞれの使い分け方について見ていきましょう。
目礼
目礼は、会釈とも呼ばれる挨拶の方法で、身体を軽く15度程度曲げて行う挨拶です。
クリニックの廊下などで患者様とすれ違ったときなどは、こちらの挨拶を行いましょう。
また、具体的な方法としては、先に目を見て挨拶をした後、1.5m程度先に目線を落とすのがポイントです。
普通礼
普通礼は、目礼よりも少し深め、角度でいうと30度程度身体を曲げて行う挨拶で、目の前にいる患者様に対し、正面から挨拶するときなどに行います。
例えば、「おはようございます」など挨拶の言葉を発した後に、普通礼を行うといった流れが一般的です。
敬礼
敬礼は、患者様に対して行うもっとも深い挨拶であり、身体を45度程度前に倒します。
こちらは、謝罪の際などに用いられることが多く、「申し訳ございませんでした」と言葉を発した後、ゆっくりと身体を曲げて行います。
状況に合わせた言葉の使い分けについて
続いては、患者様への挨拶で使用する言葉の使い分けについて解説します。
クリニックでよく使用される挨拶の言葉は、主に以下の通りです。
・おはようございます
・こんにちは
・こんばんは
・失礼します
・どうなさいましたか
・申し訳ございません
おはようございます
「おはようございます」という言葉は、クリニックの診療開始時間から10時半くらいまでの間に、患者様へ挨拶をするときに使用します。
クリニックの中には、従業員同士の挨拶として、時間帯に関係なくこちらの言葉を使用しているところもあるため、混同しないように注意しましょう。
こんにちは
「こんにちは」は、10時半頃から夕方くらいまでの明るい時間帯に使用する言葉です。
こんばんは
「こんばんは」は、夕方以降の暗い時間帯から使用する挨拶の言葉です。
クリニックによっては使用しないこともありますが、遅くまで診療している場合は、外の明るさを考慮して「こんにちは」と使い分けましょう。
失礼します
「失礼します」もしくは「失礼致します」は、主に以下の2つのケースで使用する言葉です。
状況 | 例 |
患者様のプライベートな領域に立ち入るケース | ・患者様がいる診察室に立ち入るとき
・患者様がいるトイレの清掃を行うとき など |
事前確認を行うケース | ・注射などの施術を行うとき
・施術の前準備(消毒など)を行うとき など |
どうなさいましたか
「どうなさいましたか」は、院内で困っていそうな患者様を見かけた際に、声をかけるための言葉です。
患者様の中には、忙しそうに見える従業員になかなか話しかけることができないという方もいるため、このような配慮は大きなイメージアップになる可能性があります。
申し訳御座いません
「申し訳ございません」は、患者様に謝罪するとき、もしくは何かをお願いするときに使用する言葉です。
また、以下のような言葉も同義語として使用できます。
・すみません
・恐れ入ります
・恐縮です
・失礼いたしました など
まとめ
挨拶に問題があると、初診の患者様は別のクリニックに通うようになってしまいますし、再診の患者様も離れていってしまう可能性があります。
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