クリニックの従業員が意識すべき表情のポイントについて

接遇のこと

表情は、患者様とのコミュニケーションにおける基本です。

良い表情の従業員が多いクリニックは、必ず患者様に良いイメージを与えることができますし、集患数の増加も期待できます。

ここからは、患者様と接する際、従業員が意識すべき表情のポイントをいくつか解説したいと思います。

クリニックの従業員が意識すべき表情のポイント3選

“表情が良い=笑顔”というイメージが強いかと思いますが、単純に笑顔でいることだけが接遇につながるとは限りません。

従業員は、以下のポイントを押さえた表情を意識することが大切です。

・笑顔を持続させる
・患者様の笑顔を引き出す
・アイコンタクトを取る

笑顔を持続させる

笑顔が患者様の心象を良くすることは事実ですが、面と向かって話をするときだけ笑顔になっても意味がありません。

なぜなら、真顔と笑顔がコロコロ変化すると、心の表と裏を感じさせてしまうからです。

そのため、クリニックの従業員は、“アルカイックスマイル”“フルスマイル”の2つを行き来するように、笑顔を持続させるようにしましょう。

ちなみに、これら2つの笑顔には、以下のような違いがあります。

アルカイックスマイル 唇の両端(口角)をわずかに上に向けて微笑むこと
フルスマイル 上の歯も下の歯も見せて笑うこと

余談ですが、アルカイックスマイルは、古代ギリシアのアルカイック期(前7~前6世紀)の美術作品が語源となっています。

この時代につくられた彫像には、生命感や幸福感を表現するため、口元だけ笑みを浮かべているような表情が採り入れられたと言われています。

患者様の笑顔を引き出す

表情は、コミュニケーションを取る相手にそのまま伝わるものです。

そのため、患者様が笑顔で接してくれないと感じる場合でも、左右されず、積極的に自分から笑顔を発信してみましょう。

そうすることで、患者様から笑顔を引き出せる可能性があります。

アイコンタクトを取る

患者様に良いイメージを与えるためには、自然な笑顔を継続させるだけでなく、アイコンタクトを取ることも忘れてはいけません。

日本人のアイコンタクトの限界は、およそ4秒と言われています。

よって、患者様に挨拶をする際などは、4秒以上目をそらさず、アイコンタクトを取りながら笑顔で接することを意識しましょう。

たとえ笑顔であっても、アイコンタクトの時間が短かったり、視線が合っていなかったりする場合、患者様に疎外感や不信感を与えてしまうおそれがあります。

クリニックの従業員が良い表情を作ることの意外なメリット

クリニックの従業員が自然な笑顔をつくることは、当然患者様のイメージアップにつながります。

また、他にも意外なメリットがあります。

それは、“従業員のストレスが緩和される”というメリットです。

人は笑顔をつくることで、セロトニンというホルモンの分泌を促進させます。

こちらは“幸せホルモン”とも呼ばれるもので、やる気や幸福感につながる脳内の神経伝達物質における9割を占めているとされています。

クリニックで働く従業員は、人の命を預かることにプレッシャーを感じたり、性格が合わない患者様の対応をすることになったりと、ストレスを抱える場面が多くあります。

もちろん、これは仕事をするすべての方に言えることですが、クリニックの院長先生や指導役に当たる方は、従業員に対し、笑顔をつくることは自分自身を守ることにもなるという旨を伝えるべきです。

そうすることで、自主的に自然な笑顔つくりに励む従業員は増加するでしょう。

まとめ

クリニックの従業員における良い表情は、患者様の立場に立つことによって、初めて生み出されるものです。

もし、どのように従業員を教育すれば良いのかわからないというクリニックがあれば、一度3up Projectの導入を検討してみてください。

導入することで、段階的かつ計画的な教育・育成が可能になり、それはいずれ経営状況の改善にもつながります。

また、弊社は医療総合コンサルティング会社で御座います。

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