クリニックの従業員に求められるホスピタリティは、当然大人の患者様だけでなく、まだ幼い子どもの患者様にも提供しなければいけません。
また、子どもの患者様を相手にコミュニケーションを取り、関係性を深めるためには、当然年齢に適した方法を選択する必要があります。
詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
幼い患者様との関係性を深める5つの方法
以下の5つの方法を実践すれば、幼い子どもの患者様が相手でも、従業員は関係性を深めることができる可能性が高いです。
・プレパレーションを実施する
・共感の言葉をかける
・言葉以外のコミュニケーションも実施する
・治療後には労いの言葉をかける
・親御さんとのコミュニケーションも重視する
プレパレーションを実施する
プレパレーションとは、日本語で“心の準備”と訳されるものであり、クリニックの従業員が患者様に対し、苦痛を伴う処置(採血、点滴注射など)について、事前にわかりやすい言葉で説明することを指しています。
患者様がまだ幼いからといって、こちらを怠ってはいけません。
これから何が行われるのかわからない状態では、幼い患者様の不安や恐怖を大きくし、トラウマを植え付けてしまう原因になることも考えられます。
共感の言葉をかける
幼い患者様との関係性を深めるには、要所で共感の言葉をかけてあげることも大切です。
例えば、ある程度の痛みを伴う治療などを行う前には、「怖いよね、わかるよ」と言った言葉をかけ、気持ちに寄り添うことを意識しましょう。
こうすることで、多少は不安を和らげることができ、信頼してもらえるきっかけにもなります。
逆に、以下のような否定的な言葉、嘘の言葉などを使用することは避けてください。
否定的な言葉 | ・泣かないで
・お兄ちゃんだから泣いちゃダメ など |
嘘の言葉 | 痛くないよ など |
言葉以外のコミュニケーションも実施する
幼い患者様との関係性は、言葉以外のコミュニケーションでも深めることができます。
例えば、頭や背中を優しくなでたりしてあげることで安心感を与え、治療の不安や恐怖から意識をそらすことができる可能性があります。
ただし、いきなり行うと驚かせてしまうため、ある程度会話をするような間柄になってから、様子を見て行うようにしましょう。
また、絵本やぬいぐるみなど、子どもの患者様が好きなものを使い、緊張をほぐしてあげるのもおすすめの方法です。
治療後には労いの言葉をかける
大人の患者様にとってはなんてことない治療であっても、幼い患者様にとってはとても大きな苦痛や不安を伴うものです。
そのため、治療が終わった後には、必ず労いの言葉をかけてあげましょう。
「頑張ったね」「えらいね」「ありがとう」といった言葉をかけることで、「我慢して良かった」と思ってもらえたり、クリニックに対する恐怖感を和らげたりすることができます。
親御さんとのコミュニケーションも重視する
幼い子どもの患者様と関係性を深めるためには、その親御さんとのコミュニケーションも重視しなければいけません。
具体的には、まず親御さんに対して治療内容などを説明し、自然な日常会話ができるくらいの関係性を築くことが大切です。
これにより、子どもの患者様は、自身の親と親しげに話す従業員に対し、好印象を持ってくれる可能性が高いです。
また、親しくなった親御さんから、子どもの患者様に対し、「あの先生は良い人だよ」と紹介してもらえることも考えられます。
まとめ
幼い子どもの患者様は、感受性が強いことも多く、ポイントをしっかり押さえることで、クリニックの従業員におけるホスピタリティが伝わりやすいです。
しかし、言い換えれば少しの接し方、言葉選びのミスにより、心を閉ざされてしまう可能性が高いとも言えます。
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