クリニックの従業員の中には、正当な評価がされないことを不満に思い、退職してしまう方もいます。
また、このような事態が起こると、一連の流れを現場で見ていた他の従業員にも、マイナスなイメージを与えかねません。
よって今回は、クリニックの適切な従業員評価のポイントについて解説したいと思います。
クリニックにおける適切な従業員評価のポイント4選
各従業員を適切に評価し、給与アップや昇進について検討するためには、以下のポイントを押さえなければいけません。
・客観的に評価する
・具体的な数字を用いる
・ミスや問題点も考慮する
・達成条件を明確にしておく
客観的に評価する
適切な従業員評価をするには、客観的にその従業員を見ることが重要です。
例えば、クリニックの院長先生が、自身の感覚で1人の従業員に対し、高評価をつけたとしましょう。
一方で、他の従業員にも同じように、感覚のみで低い評価をつけたとします。
このように、評価の根拠が独りよがりで曖昧だと、従業員の不満が募りやすく、離職などのトラブルにもつながりかねません。
よって、“周囲にこのような影響があったから、評価を高くした(低くした)“といったように、客観的な事実に基づいて評価することを意識しましょう。
具体的な数字を用いる
従業員の適切な評価をする際は、できるだけ具体的な数字を用いることも大切です。
例えば、患者様からの声を従業員評価につなげる場合、“よく褒められている”という事実だけを直接評価に結び付けるのは難しいです。
特に、支持の声とお叱りの声が半々の割合だった場合、その従業員はなかなか評価できません。
一方で、アンケートに回答された患者様のうち、“〇%が褒めている”といった数字を用いることで、適切な評価や従業員同士の接遇スキルも比較しやすくなります。
ミスや問題点も考慮する
クリニックの従業員を適切に評価するためには、良いところばかりではなく、きちんとミスや問題点なども考慮しなければいけません。
どれだけ患者様への対応が良くても、著しく業務スピードが遅れている場合、単純にその従業員に高評価をつけるのは難しくなります。
逆に、業務においてミスが多くても、モチベーションが高く、常に新しいことを吸収しようとしている従業員などは、クリニックにとって必ず必要な人材であるため、評価してあげなければいけません。
達成条件を明確にしておく
クリニックには、どうしても数値化しにくい業務がいくつかあります。
このような業務における適切な評価をするためには、事前に達成条件を明確にすることをおすすめします。
このような数値化が難しい業務においては、“ここまでできたら達成”という目標について、評価する側とされる側の認識が異なるケースが多いです。
よって、前もって達成条件を決めておかなければ、「これだけ頑張っているのに、なぜ評価されないのか」という従業員の不満が出やすくなります。
従業員に「評価されている」と思ってもらうことが大切
クリニックは前述の点に注意しながら、従業員を適切に評価し、さまざまな方法で「評価されている」と感じてもらうことが大切です。
例えば、冒頭でも少し触れたように、評価に応じて昇進させたり、給与をアップさせたりすることなどが挙げられます。
また、その他でいうと、以下のような方法もおすすめです。
種類 | 具体的な方法 |
コミュニケーション | 直接従業員に評価が高いことを伝える など |
非金銭的インセンティブ | 表彰制度を導入する など |
スキルアップ | 資格取得などスキルアップの機会を設ける など |
まとめ
ここまで、クリニックが実施すべき、適切な従業員評価のポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
3up Projectは、どのように従業員評価をすべきなのか、または育成・教育すべきなのか悩んでいるクリニックにとって、とても有意義な取り組みです。
実際に、クリニックの悩みを解決した実績もあるため、ぜひ一度お問い合わせください。