クリニックで勤務する方は、患者様だけでなく、同僚に対しての言葉遣いにも気を付けなければいけません。
特に、部下に対して思いやりを持たないと、パワハラと捉えられてしまう可能性もあります。
ここからは、ぜひ採り入れていただきたい部下への優しい言葉遣いについて解説します。
部下との会話で心掛けたい優しい言葉遣い4選
冒頭で触れたように、クリニックの部下に対して厳しい物言いをしてしまうと、パワハラと捉えられてしまい、こちらが人材不足の原因となるかもしれません。
もちろん、一度上司から強い口調で指示や指摘をされた部下は、萎縮してしまい、自主性や伸び代を失ってしまうことも考えられます。
また、現在部下との信頼関係が築けず悩んでいるという方は、もしかすると上司である自身の言葉遣いが原因かもしれません。
よって、以下のようなシーンでの部下との会話では、必ず優しい言葉遣いを意識してください。
・業務を依頼するとき
・業務のやり直しを指示するとき
・部下がミスをしたとき
・注意するとき
業務を依頼するとき
クリニックの部下に対し、業務を依頼する際、「〇〇してくれ」とだけ伝えると、冷たい印象や怖い印象を与えてしまうおそれがあります。
そのため、「〇分（〇時間）だけお願いできないかな？」という言い回しに替え、部下が素直に意見を受け入れられるように工夫しましょう。
これらの言い方を比べて見ると、以下のように印象は大きく変わります。
| 厳しい言葉遣い | ・「今からこの作業をしてくれ」 |
| 優しい言葉遣い | ・「この作業だけど、1時間だけお願いできないかな？」 |
業務のやり直しを指示するとき
部下の業務内容に不備があったなどの理由でやり直しを指示する際は、単純に「やり直せ」と伝えるのではなく、「もう少し良い内容にできそうだね」といった言葉遣いにするのがベターです。
例文は以下の通りです。
| 厳しい言葉遣い | ・「この書類、内容がわかりにくいからやり直して」 |
| 優しい言葉遣い | ・「この書類、もう少し良い内容にできそうだね」
・「この内容、もう少しブラッシュアップできそうだね」 |
部下がミスをしたとき
クリニックの部下がミスをしてしまい、自身も患者様に謝らなければいけなくなった場合などには、ついつい厳しい言葉をかけてしまいがちです。
しかし、ここをグッと堪えて優しい言葉遣いを意識できれば、上司として非常に優れた人材だと言えます。
具体的には、以下のような言葉遣いを採り入れてみましょう。
| 厳しい言葉遣い | ・「なんでできないの？」
・「なんで失敗したの？」 |
| 優しい言葉遣い | ・「どうすれば失敗しなかったと思う？」 |
注意するとき
院内のルールを守っていないなど、部下の行動に対して注意をする際には、「〇〇には気を付けろ」「〇〇はやめろ」といった言葉をかけることになります。
しかし、これだけを伝えてしまうと、口うるさい上司というイメージが付き、今後の人間関係に支障が出ることも考えられます。
そのため、そこまで悪質なルール違反でない場合は、「僕も（私も）よくやるけど」などの言葉を付け加え、あくまで部下側の気持ちも理解できることを伝えるべきです。
例文は以下の通りです。
| 厳しい言葉遣い | ・「〇〇をしないように気を付けて」
・「〇〇はルール違反だから止めて」 |
| 優しい言葉遣い | ・「僕も（私も）よくやるから偉そうには言えないけど、一応〇〇はルール違反だからやめよう」 |
まとめ
ここまで、クリニックの部下に対して心掛けたい、優しい言葉遣いについて解説してきました。
3up Projectは、多方面から計画的かつ段階的なアプローチにより、従業員の人間性やモチベーションをアップさせることを目的の1つとしています。
クリニックの院長先生や上司の方が優しい言葉遣いを心掛けても、イマイチ効果が出ないという場合は、ぜひ活用することをおすすめします。
